日に日に寒くなりますねぇ~
というわけで、
ひっさびさに2日間かけて
「静岡おでん」
を仕込みましたよー
そう、本格的なおでんを仕込もうと思うと
2日がかりなのだよーーーー(汗)
いろーーーんな静岡おでんの作り方があるとは思うのだけれど、
静岡にほぼ50年住んでいる身として
私なりの「静岡おでんの定義」がちゃんとあります。
定義っていっても、
ちっちゃいころから駄菓子屋さんとかで食べてきた味とか、
(おやつに駄菓子屋で食べるんだよー)
記憶に残るいろんなところの静岡おでんの味から
自分なりに舌で判断してきたものなんだけどね。
定義は以下の通り♪
・だし=かつお昆布だし
静岡はかつお節の産地なので、これは絶対です。
濃厚なだしをがっつりとひきます。
・牛すじ肉を使う
戦後、食糧難があったときに、
それまで処分の対象だった「牛すじ」をおでんに使ったのがはじまりって言われています。
その名残がずーーーっと残っているというわけ。
通常は牛すじって長いこと下ゆでしてから調理に使うんだけども、
けっこうあっさりめに下ゆでしただけで使います。
牛すじのだしをがっつり入れたいんだよね。
昔はそのまま入れる、っていうパターンもあったんだけど、
そうすると作っている最中に牛すじの匂いでおでん食べるのがやになるため(笑)、
家庭ではザッと下ゆでしてから使うのがおすすめ。
・竹串に刺さっている&先端にこんにゃくが滑り止めで付いている
これ、どうしてかっていうと、
駄菓子屋さんとかおでん屋さんでのお勘定の時に、
竹串の数で支払うのが昔からの決まりなんだよね。
おばちゃんにねぇ、5本、とか10本、って自己申告するのよ。今でもそうだよ。
具によって値段が違うときは、竹串に「これは高いですマーク」が入ってたりする(笑)
昔は卵とかが他よりちょっと高かったかな。なんでだろうねw
・静岡名物の「黒はんぺん」が入る
いわしなんかを丸ごとすりみにしたはんぺん。色が黒いのでこう呼ばれてます。
練り物としては「なると」もけっこう大事なんだけど、今回なんと買えずw
・濃口しょうゆを半端なく使用
入れる量は長年の勘頼みです。
作る量が半端ないのでカップで計量しているんじゃ間に合わない(笑)
合間に味見しながら舌で判断し、足りない分をダバダバ入れていきます。
ただ家庭では、全部しょうゆで作るとしょうゆをお隣さんに借りに行くことになるので(笑)、
「塩」である部分までは味を補います。
これによりさっぱりした味わいに仕上げることもできます。
・日本酒もダバダバで使用
昔は一升瓶の酒をダバダバと入れている風景がよくあったもんでした。
お米のうま味と酒の風味をいただきます。
・甘味(みりん、砂糖など)は入れない
色は黒く濃い感じで仕上げるけれど、味は「くどさ」を出したくないため、
甘味系の調味料は基本使いません。
・けずり粉、または甘味噌を付ける
駄菓子屋さんでは両方完備が多かったかな。私は甘味噌派。
こんなところかなぁ~
でも最近は、お店によっては甘めに仕上げているところもあったりして、
昔とちょっと違うなぁ・・・
って感じることも多々あるんだけどね。
そもそも家庭内での作り方の伝承が今ではほぼない状態なので、
統一できていないという点もあるのかなとは思うけども。
ま、とにかく作ってみたので、興味あったら見ていってください( ´ ▽ ` )
<1日目>
・牛すじの下ゆでをする
静岡のスーパーだと「おでん用」として牛すじが売っているので、
それを買ってきてまずは5分だけ下ゆで。
アクがみるみる出るので、いったん湯をすべて捨て、
新しいたっぷりの水と日本酒少々で15分だけ再下ゆでします。
というわけで下ゆで完了。
これで冷蔵庫に一晩保存しときます。
・大根を下ゆでする。
大根まるまる1本分、米を入れたたっぷりの湯で串がスッと通るまで下ゆで。
シミシミ大根を作るには必須の下ごしらえです。
皮は厚めにむきます。じゃないと筋が残ってトロトロの煮大根にならないので。
ゆであがったら保存容器に水とともに入れて冷蔵庫で一晩保存。
<2日目>
・かつお昆布だしをひく
業務用の超でかい寸胴に6リットル分くらいの水と昆布を入れ、
まずは昆布だしをひきます。
昆布は1Lに10g。
60~70℃で40分くらいじっくりひいてます。
そしたらこの昆布だしの温度を沸騰直前まで上げ、
かつおぶしをバサーーーーーーっと。
1Lに30g必要なので、
家中のかつお節、全部かき集めたわw
数分静かに煮出して、1.5~2番だしの間くらいのだしをひきます。
濃厚なだしがとれたよー
・具材の準備
まずは、ゆで卵作り&こんにゃくの下ゆで。
一晩おいた牛すじは、食べやすい大きさにカットして串に刺します。
先端に、ストッパーのこんにゃく、付いてるでしょw
これ、どの串にも全部付けます。
こんな感じ。
じゃがいもは煮崩れにくいメークインで。
黒はんぺん、厚揚げ、ちくわ、角揚げ、
大根にも全部串を刺し、先端にはこんにゃくを。
もう先端のこんにゃくがいらないなとわかったら、
残ったこんにゃくも竹串に刺します。
ひとつだけ、静岡おでんっぽくないものも追加(笑)
もち巾着だよ。娘が好きなのでw
これは串には刺さない(笑)
・具材をだし汁に入れ、初手の調味料を入れ、あとはひたすら煮ていく!
具材をぜーーーーんぶ鍋にぶちこみます。
じゃがいもは限りなく上にのせましょ。
いくらメークインったって限界があるからさ(笑)
日本酒、塩、しょうゆも入れます。
しょうゆは初手では少なめに入れ、煮ながら味をみてどんどん足していく感じ。
塩は初手に一度入れるのみ。最初に素材の中に入れちゃいます。
業務用の寸胴なのに、すんごい上まで来たよ(笑)
具材分+さらに竹串分があるので、寸胴必須なのだよー
通常の鍋じゃたぶん作ることができないw
煮ているとどんどん具が浮いてきちゃうので、
ふたで押さえながらひたすら煮ます。
途中水分が足りなくなったら足す感じ。
足すのは水でOK!
そのために濃厚なだしをひいておいたので。
午後中ずーーーーっと煮る感じかなぁ~
合間にいったん火を止めて一度煮含め、また再加熱してってこともするよ。
で、時々味見して、しょうゆを長年の勘で増やしていくんだなぁ~
というわけで、丸二日かけてやっと完成!
食べやすいように浅い鍋に移したよ。
(寸胴があまりにでかすぎて、食卓に運べないのでw)
ちなみに全部じゃないよ(笑)これでも一部。
この色!
濃い茶色っていうのかな。
これがやっぱり静岡おでんなのね。
静岡県民としては、おでんはこの色と思っちゃってるので、
コンビニのおでん見ると逆にびっくりしちゃうのねw
市販のおでんの素とかもそうで、
色が薄い=和風ポトフだよねっていう独特の見解(笑)
そして卵=茶色が基本(笑)
んでやっぱりねぇ~
時間かけただけのことはあるうまさなのよ♡
牛すじなんてトロットロで歯がいらないからっw
それでも初日はまだ味が浅いので、
こんな感じで甘味噌をかけます。
おでんには甘味は入ってないから、ちょうどいいんだよね。
私は米味噌に八丁味噌を掛け合わせて作るんだけど、
この辺りはいろいろかな~
私が子どもの頃食べた駄菓子屋さんの甘味噌は、もっと薄い色だったから。
砂糖はきび糖を使ってるよ。水分は日本酒。
ちなみに、JUNA夫さんはけずり粉+黄からし派なんだけど・・・
今回どっちも買うの忘れたわっwww
すまぬw
で、この量だと3日は持つのよ(笑)
3日目がこんな感じ。
お鍋はどんどん小さくしていきます。
3日目の大根になるともう甘味噌とかいらないのよ~
そのまんまでめちゃくちゃ深い味になっているので、
これ単体で楽しめます!
先端のこんにゃく、ちゃんと付いてるでしょ(笑)
これ、ほんと大事なのね(≧▽≦)
とれちゃうのもけっこうあるけども。
というわけで、
久々に静岡おでんを堪能して幸せだったわ~
なかなか作るの大変なので頻繁には作れないんだけど、
(昔はシーズンに一度は作ってたんだけど、今は数年に一度がいいところw)
このおいしさ味わっちゃうとまた作りたいなぁって思っちゃうな。
でも今冬はもうこれで終わりだなw
ごちそうさまでした♪
(またいろんなことが落ち着いたら、友達にも食べに来てほしいなぁ・・・)
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