さくらももこさんが亡くなってしまった・・・。

静岡県民である私にとって、「ちびまる子ちゃん」は特別な漫画だ。

それまでは、かわいい女の子、きれいでスタイル抜群の女の子、魔法が使える女の子

強くてかっこいいヒーロー、未来からやってきたロボット、

そんないかにもなタイプが漫画の主人公だった。

それがある日、静岡の田舎のどこにでもいる女の子が主人公のアニメがはじまった。

かわいいタイプでもなく、女の子っぽくもなく、

私と同じようなさばさばとして色気もなにもない女の子が

アニメのど真ん中にいたのだ。

アニメがテレビではじまったころ私は学生だったけど、

親しい友人たちによく、「ちびまる子ちゃん」そのものだよね~なんて言われた。

喋り方、ツッコミ具合、友達とのかかわり具合、そしてかもし出す雰囲気など、

まるちゃんによく似ていたそうだ。

友達は決して褒めて言ってくれたわけじゃないかもだけど(笑)

静岡から生まれた静岡人の主人公に似ているなんて

こんなにうれしいことはなかった。



ちびまる子ちゃんのアニメの放つ雰囲気というのは、

家族の在り方はもちろん、

友達やご近所さんとの付き合い方もそうだし、学校の雰囲気や放課後の過ごし方、遊び方、

どれをとっても昭和そのものだ。

そして何より、私たち静岡県民にしかわからないご当地ネタも満載。

まるちゃんがおじいちゃんと静鉄に乗って「おまち」に行く、なんて表現は、

私たちにしか知り得ない「あるあるネタ」だし、

「フェスタしずおか」にいく話とか、避難訓練を一生懸命する静岡県民の話とか、

巴川の話もあったなぁ~

人が集まれば必ずみんなでお茶を飲み、机にはみかんがのっている。

サッカーに夢中になる男の子がいたりね~

そうやって、他の県の方とは違う特別な見方も、私たち静岡県民はしてきたわけで・・・。



また、静岡にはありとあらゆるところに、普通にちびまるちゃんがあふれている。

ちびまる子ちゃんが描かれたラッピング電車やバスはしょうっちゅう見かけるし、

そもそも駅にはまるちゃんがいっぱい。

ちびまる子ちゃんランドもあるし、企業さんの名刺にまるちゃんが描いてあったりとかもするのだ。

商品もたくさん。

ちびまる子ちゃん音頭っていうのがあってお祭りで流れたりもする。

さくらももこさんが静岡の発展にすごく力を貸してくれていたからだ。

来月にはちびまる子ちゃんのマンホールなんてのも設置予定だったのに・・・。



もちろん「ちびまる子ちゃん」のアニメそのものがなくなるわけじゃないからいいんだけど、

さくらももこさんの頭の中にあった「静岡」と「ちびまる子ちゃん」という密接なつながりが、

今後も続いてくれるのかどうか、少し心がざわざわしているのは確かである。



少し話が変わるけど、

ちびまる子ちゃんのアニメに必ずといって出てくる食卓のシーン。

私はそれが大好きだった!

よーく見ると、けっこう細かい配慮がされてたりする。
(私は毎回じーーーーと見てたw)

基本は典型的な日本の家庭料理っていう感じなんだけど、

まるちゃんたちはお肉料理なのに、おじいちゃんやおばあちゃんはお魚にしてあったり、

ヒロシだけ晩酌用に別のおかずだったり、

中央には副菜の皿が1~2品あったり、
(1つはおしんこか切り野菜ってパターンが多いけどw)

しょう油とかソースのかけっぷりも家族それぞれ違ってたりする(笑)

魚の食べる速度とかもちゃんと違う!

とにかくリアル、そしてあったかい。

私は今でもこんな昭和の食卓が大好きだし、あこがれている。

私自身がまるちゃんのアニメに出てくるような温かい食卓を囲んだのか・・・・

というと、実はまったく違うんだけど、

だからこその憧れというか、あんなあったかい食卓が心底うらやましいなぁと

常々思って生きていた。

夕方お母さんが台所に立って、ごはんの前に宿題しなさーいとか言われて、

でもお父さんはもう晩酌はじめちゃってて。おじいちゃんとおばあちゃんもそこにいて。

お姉ちゃんとおかずの取り合いをしたり。

いかにも一般的な家庭の風景のように描かれているけれど、

実はあれってすごく難しいことで。。。

あんな幸せな風景、自分にはないんだろうなぁなんて思いながら観ていたから、

特にちびまる子ちゃんの食卓のシーンは印象的だったのかもしれない。

そして実際、家庭をもった私が、今でも一生懸命めざし続けている食卓でもあるのかな・・・。

別におしゃれじゃなくてもいいし、流行りじゃなくていい。

自分が楽するためのごはんじゃなくて、

時々文句言いながらも(笑)、なんやかんやでまるちゃんのお母さんみたいに

家族のためにせっせと作る食卓。

めちゃくちゃ素敵じゃないか。。。!

と、私は思っている。



もちろん時代に合わせた食卓というものは大事かもしれないけれど、

大きくかわったのは大人の時間の使い方で

実は子どもはそんなに変わっていない。

子どもは大人の時間にあわせてその生活スタイルがかわってきているだけで、

本来はちびまる子ちゃんに出てくるような子ども時代をすごすこともありなのだ。

そんな子どもたちが帰ってきてから胸のつかえがとれる食卓、

外に出ていた大人たちも帰ってきてから心が癒される食卓、

ヒロシみたいに一杯ひっかけている父さんがいても、

その食卓はやはり明るい。すばらしいなぁと思う。

今の時代、悲しいかな、

食卓を作る人がまるで時間の「犠牲」を払っているかのような扱いになっているのを

日々目にしたり耳にしたりする。

そりゃ大変なことだってあるけど、

料理は決して悪じゃないし邪魔なものでもないし、何より「犠牲」じゃない。

もちろん世の中にはいろんな環境があっていろんな現状があるから、

一筋縄にはいかないこともたくさんあるだろうけれど、

もっと単純に考えていいんだと思う。

まるちゃんのお母さんみたいに、時々つまみぐいしながら、

時々怒りながら、時々家族のことを心配しながら、そしてやっぱりニコニコしながら、

料理したらいい。

深く考えずにもっと単純に料理を楽しんだらいい。



うちの食卓は、これからもちびまる子ちゃんに出てくるようなな食卓であっていきたい。

「インスタ映え」という世の流行り言葉とは逆行しているかもしれないけど(笑)

家族受けすればそれでいい。料理って本来そんなもの。

と、私は思っている。




さくらももこさん。

静岡が生んだ大スターです。

先生が書いたお話がもう観られないかと思うととても寂しいですが、

ちびまる子ちゃんのアニメが教えてくれたいろんなことは

ずっと私の心に残るでしょう。

はやすぎてとても悔しいですが、

空から私たち静岡県民がちびまる子ちゃんを愛し続ける姿を

ずっとずっと見ていてください(^-^)





我が家のこの日のごはんは、

ちびまる子ちゃんちの食卓でも、たぶんいっちばん多かった鮭の食卓!

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朝食かよっwっていう食卓だよ(笑)

まるちゃんちは、夕飯に魚率高いんだよね~。

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そしてみんなで食べる副菜。

牛肉入りきんぴら。


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そしてゆで野菜。

&ごはんにみそ汁。

まさにまるちゃんちな感じだよ。。。

ま、ランチョンマットはまるちゃんちでは敷かないけど(笑)





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