さて、今日は
子宮内膜症だった私が実際にした手術の記録をここに残したいと思います。

これまでの記事は「子宮内膜症カテゴリー」よりお入りください。

私の状態を簡単に言うと

子宮内膜症、
左右チョコレート嚢胞(右7~8cm、左多房性嚢腫で5~6cm)、多臓器への癒着、
骨盤内への内膜症組織の広がり


予定していた手術内容は
左右卵巣、卵管の摘出、癒着剥離、骨盤内へ広がった内膜症組織の除去

※腹腔鏡手術→子宮内膜の広がりがあまりに広範囲だったら開腹手術に変更
※腸への癒着がひどい場合は、外科医を入れて大腸の一部を切除する可能性もあり


★入院2日目(手術当日)

手術着&弾性ストッキングを履いてからしばらくして、担当看護師さん(2人)より呼ばれ、

新人看護婦さんを先導にして、

私、家族(夫・娘)、そしてベテラン看護師さんとともに

歩いて手術室へゴー!!

たぶん14:30すぎじゃなかったなかな~と。

歩いてる最中に

一気に不安が襲ってきて(;´∀`)

心臓バックバク!!!

歩きながら

「あの、私、緊張してます!!! 私、緊張してます!!!」

となぜか連呼ww

そしたら先導していた天然の新人看護婦さん、手術室への道順を間違えw

ベテラン看護婦さんに

「そっちじゃないーーーーっ!!!」

と突っ込まれているのを見て少し和む(笑)

手術室の前で家族と看護師さんとお別れ。

「が、が、がんばってきますぅぅーーーー」

と、もう誰に言ってるのかわからない感じで私は去り、一応家族とハイタッチしたような??

ともかく、今度は手術担当の看護師さん複数とともに手術室へ。



まずやること。

名前を名乗ってから、

手術用の青いキャップを自分で被るwww

脊椎の手術の時はベッドのままインして、よくドラマにある手術室のライトを見て、

そこからもう記憶がなかったんだけど、

今回は自分でキャップ被って手術台によじ登って、いろんなモニター付けられるのも見て。。。

なんかさらに緊張感高まるではないかーーーーー( ;∀;)

心音モニターが

「トントントントントントントントントントントントン」

って超高速でなるのを聞いて、手術スタッフのみなさんが

「すっごく緊張してるね~~」

って声かけてくれるんだけど、もうなんて答えたのかも覚えてないw

そして麻酔科らしき女医さんが、

「じゃ、麻酔しますからいけるところまで我慢してくださいね。」

と言われ

(え?眠るのってがまんするのーーーーー?????)

と心でツッコミを入れた瞬間からもう記憶がないw

あれは巧みな言葉マジックだったのか!?(笑)





気が付いた時にはもう自分の病室だったわ・・・
(18:00すぎだったらしい)

戻ってきたときの私の状態
・点滴(抗生物質、痛み止め、吐き気止めなど)
・両足に弾性ストッキング+血栓予防のエアーマッサージ機
・尿カテーテル、ドレーンは1本もなし
・傷は各箇所テープで覆われており、上に腹帯(ふくたい)を巻いている
 へそ部分だけ、薬剤入りのガーゼ?+テープだったかな
・手術着+T字帯


というわけで実際に私がした手術内容はこちら↓

========

※私はその過程を後日すべて写真で見せてもらいました。
(載せられないのが残念なぐらいすんごい画像www)

※家族(夫と娘)は術後、私がだいたい目覚めたであろう時点で説明室に呼ばれ、
摘出した臓器を目の前にしながら主治医より詳しい説明があったそう。
娘(高3)ははじめてみる母親の摘出臓器にびっくりしたらしい(;´∀`)

※お腹には4か所(おへそ、おへそ下部、左右下腹部)穴を開けました。
それぞれ1cmもないんじゃないかなというほどの切り口です。

=======

【1】おへそから入れたカメラで確認すると
まず子宮の上に大きくなってしまった右卵巣(チョコレート嚢胞)がどーんとのっている状態。
子宮はその大きな卵巣の重みにより、ぐっと下に押しつぶされたような状態でした。
かろうじて子宮の頭が少し見えるくらい。

→卵巣内の内容物を吸引して周りとの癒着をはがし、右卵巣卵管(右付属部)摘出。

【2】その下に、さらに埋もれて癒着していた
もう一つの卵巣(多房性チョコレート嚢胞)、腸、尿管を発見。
それぞれの癒着を丁寧にはがしながら左の卵巣卵管を摘出し、
臓器を巻き込んであちこちに広がった子宮内膜組織も丁寧に除去。

※膀胱、腎臓は無事だったらしい。

※子宮内膜の組織を私は写真で初めて見ましたが、
赤黒いツブツブしたものがいくつか固まって、それが散在しているような感じです。
JUNA夫さんいわく、岩海苔みたいな感じだそうなw

※腸、尿管は外側組織の癒着、内膜組織などがあったものの、
臓器として傷んでいたわけではなく、切除がいる状態ではないと判断し、
癒着部をはがすだけでOKとなる。

【3】ダグラス窩(子宮と腹膜の間の空洞)を中心とした骨盤内子宮内膜症の除去。
腹腔鏡手術内でギリギリ処置できる範囲と判断し、開腹手術には切り替えずそのまま行く。

【4】子宮、腸、尿管、ダグラス窩などの各癒着剥離部は、必然的にかなりの傷及び炎症を生じるため、
それぞれの修復期間に再癒着を防ぐ必要性が出てくる。
※手足などにできた傷口が皮膚組織にくっついて治ろうとするのと同じ原理。

→本来はどれも口内のようにツルツルした粘膜組織であるはずなので、
癒着防止フィルムを使って傷ついた臓器を覆い、多臓器との癒着を防ぎながら、
元のツルツルの組織に戻れるよう補佐。
※このフィルムは1ヶ月くらいで自然に溶けてなくなるものだそう

あとはガスを抜いて、お腹の傷を閉じれば手術終了。


======

実際の手術写真を見ると、左右付属器を数年間背負い、
腸、尿管を巻き込むように癒着の中心となっていった子宮は、
そのすべてをはがしたあと、かなり痛々しい姿となってそこに映っていました。
これは相当な負担がかかってたんだろうなと・・・。妙に納得。
子宮の外側半分が、焼けただれてしまったようなそんな感じだったので。。。

例えば転んでしまって、膝からすねをズリズリズリーーーーっとすりむいて
皮が一枚めくれてしまったとするでしょう? 言ってみればそんな状態なわけです(;´∀`)

腸や尿管も同じく。それぞれ傷を付けないように慎重には扱いますが、
剥離するにはどうしても負担や刺激等は受けるわけで、
これも元のように修復されるまでには痛み等がともなうことが予想されました。

またダグラス窩には尿や便をつかさどる神経が走っています。
神経を傷つけなくとも、やはり多量の内膜症組織を取ることにより
何らかの刺激はもちろん受けるわけで、
回復期に排尿や排便のトラブルは避けられないとのこと。

ま、手術したとはいえ、まだまだいろいろ続くのは避けられないのです。

摘出した卵巣、卵管、ダグラス窩の内膜組織はすべて病理検査に回すことに。
(悪性ではないかどうかを詳しく調べます)


=====


なんとも刺激的な手術内容でしたが、

主治医いわく、

腹腔鏡手術でできるギリギリの範囲内ですみ、

少しの内膜組織はやむなく残ったとしても
(多臓器、神経などを傷つける恐れのあるものはさわらない)

そのほとんどを時間をかけて丁寧に取りのぞいたので、

子宮内膜症に関する心配はもういらない

とのことでした。

(இ ω இ`。) ウルウル うれじーーー

手術時間は3時間ほど!!

子宮内膜症の手術としてはけっこう長かったかなと思います。

でも組織を取りきるために、みなさんベストを尽くしてくださったとのことだったので、

とにかくよかった。。。子宮内膜症でもう苦しむことはないというわけです。






さて、手術が終わったわたくし。

麻酔から全然覚めず、先生もびっくりw

今の麻酔って、麻酔が終わると自動的に目覚めるようになっているんだけど、

私があまりに目覚めなかったので、

起こす薬入れました、と家族は言われたそう(;´∀`)


だからなのかなんなのか、

病室に戻ってからも、意識朦朧www

自分が起きてるのか寝てるのかなんなのかわけがわかっていない状態でした。

でも家族いわく、3つのワードをひたすらくり返していたそう。。。



「お腹痛い」


「気持ち悪い」


「水」


この3つをエンドレスでwww


ま、そうでしょうね(笑)

このねぇ~手術終わってからのね~一晩がね~

ともかく地獄なんですから(TДT)

ていっても、脊椎の手術に比べればぜーんぜんなんだけどw


お腹痛いのはねぇ、そりゃぁ臓器を切ってるし、全体に傷だらけなわけだから当たり前。

もちろん痛み止めも使っているんだけどね。

通常は硬膜外麻酔で背中から痛み止めが自動的に入るように管理されていることが多いんだけど、

私は脊椎の持病の関係で、今回硬膜外麻酔はやめることに。

その他の方法(点滴)により、術後の痛みを管理していました。

脊椎の手術時はモルヒネを使ったんだけど、それも効かないくらい痛かったのね(怖っ)

今回はそんなに強烈な鎮痛剤はいらなかったんだけど、

やっぱり、入れる鎮痛剤が完全に効かないのも術後のお約束w

点滴と併用できる座薬などもあるので、

合わせ技でとにかく乗り切っていくわけです。

硬膜外麻酔されている方でも痛みがひどい場合は、

我慢しないでナースコール押すといいですよ!

なんとかしてくれますから。

傷はねぇ、正直全然痛くないです。ま、もちろん私の感覚なんですが・・・。

お腹の中の痛みがひどいので感じないっていった方が正しいのかな。

どっちにしてもやっぱり開腹ではないので、お腹の傷はほぼ大丈夫。

とにかくお腹の中はずっと燃えたぎってたわ、痛みでw



痛みより私がいやなのは

やっぱり吐き気かな('A`|||)

麻酔の副作用なんだけど、この吐き気がほんとにつらくていやなのです。

吐き気が出ない人も全然いるのよ?? でも私は絶対出るのです。

久々につわり思い出したよねw

吐き気止めもちろん使うのよ?

点滴に入れたり、座薬入れたり、もうそりゃああれこれ。

でも一晩はもうあきらめモード。

薬はもちろん効いている部分もあっての吐き気だから、それ以上はどうにもならないわけなのです。

何したって気持ち悪い。

近くで食べ物の話とかされるだけでももう生きた心地しないんだからw



その吐き気を助長するのが、

口の中の不快感!!!

これもねぇ恐らく麻酔の後のお約束だと思うんだけど、

口の中がまぁまずいのね。

なんともいえないのよ、これも。めちゃくちゃ不快。

水分を口からとってないからのどはカラカラだし。

このカラカラの喉に、さらに酸素マスク付けるのよーーーーーーー( ;∀;)

口の中、干上がるわーーーーーーー(/TДT)/

何度無意識で酸素マスクをもぎとったことかw

ま、だいたい看護婦さんになおされるけど(笑)

でもすぐとっちゃう自分w その繰り返しwww

それほどいやなものなんだってば。


ほんとは、麻酔があけたらすぐ水分摂取OKだったはずなんだけど
(この水分をとっていくことで口の中の不快感は徐々に回復していく)

なにせ、麻酔からの目覚めがめちゃくちゃ悪かった女w

水分の許可が全然出ない(涙)

脊椎の手術の時もここが一番きつかったのね。

脊椎の時は今回なんて比じゃないくらいの喉の渇き&不快感で(涙)

食道まで干上がっているようなそんな感じだったから、

それに比べると月とすっぽんなんだけど。

今回寝てたらそれをやけに思い出しちゃってねぇ~

トラウマで涙出そうだったわ(出る涙もないけどw)

でも、「口をゆすぐ行為だったらOK」としばらくしてやっと許可が出たので、

さぁここからよ。

なんでって・・・・

口をゆすぐためには、寝返りを打たねばならぬw

・・・・・

勇気いるんだどーーーー、寝返りうつのってww


そもそも骨の手術じゃないから、

術後そんなに時間が経たないうちに寝返りはうっていいのよ。

体はびっくりするぐらい自由。

立ち上がったりとかはもちろんできないのよ。 

足には血栓予防のためのエアーマッサージ機が付いてるし。

でもベッド所でゴロゴロ体制変えるのは全然やっていいのよ。

いや、むしろ、積極的に寝返りをうって、手術部の再癒着を防がなくちゃいけないのです。


・・・っていったっておくさんっ。

そりゃあお腹痛いっすからw

寝返りうつったってねぇ~~一苦労なのです。

でも、私は何としても口をゆすぎたい!!!!

ベッド上でうまく口をゆすぐのは脊椎の手術の時さんざんやったので、

もう教えてもらわなくても余裕でできるんだ!!!

(JUNA夫さんもお手のもんで、めちゃくちゃ上手w)


ってわけで最初は看護師さんとJUNA夫さんの介助付きで、

よっこいしょと右側に寝返り。

いてーーーーーーー、いてーーーーーぞーーーーーーー

と思いながら

JUNA夫さんがサッと口に突っ込んできた水差しで水を口に含み

ブクブク口をゆすぐ。。。

そして水受けにさっと出す。

JUNA夫さん、華麗なる受け止めっぷり(笑)

そして寝返りはすぐに終了(痛くてすぐギブw)

お口の中は一瞬パラダイスになる(笑)

ああ、がんばって寝返ってよかったと思った瞬間。

ま、時間たったらすぐに口の不快感は戻ってくるんだけどね(涙)


で、もうひとつの不快感と言えば、喉の異物感。

これは、気管挿管によるもので、どーーーーにもならないもののひとつ。

淡のからみもひどくでます。

でも、これはとにかく時間の経過を待つことしか最初はできません。

淡なんてきろうとおもってもまったくきれないですから。

もうなかったことにするしかない・・・(苦笑)

どうにもならないのであきらめます。


そんなわけで、

私はこのあと一晩中、

JUNA夫さんが帰った後も定期的に口のゆすぎを繰り返すのですw

唯一、一時でも解消できるのがこの口の状態だけだからw

寝返りはねぇ、看護師さんが一人でもできるコツをいずれ教えてくれるので、

その日の夜のうちにはなんとかできるようになります。

口ゆすぐのも、一人で寝返りを打てるようになるころには自分で対応できるようになります。

なんといっても電動ベッドなので、お腹部分を少し上げてもいたくなくなれば、

上半身をうまく起こして首だけの動きでゆすぐことだってできるようになります。
(人間の対応力ってすごいんだどw)

うがいすればしばらく口の不快感から解放され

ウトウトできるので身を任せます。

(痛みや吐き気はずっとあるので、そもそもぐっすり眠ることははなからあきらめモード)

今回は麻酔の抜けが悪かったのもあって、比較的ずっとウロウロだったんだけど(;´∀`)


途中、少しの水分ならとりはじめていいよ、という許可も出たんだけど、

吐き気で水なんて飲めたもんでもなく(涙)

喉の奥を少し潤すくらいに水を口に運んだ程度かな。


こうしてなんとか一晩乗り切って、

やっと朝が来るわけです。



・・・・・


んんん、長いっ♡

相変わらずの長さよ。。。


まぁ朝が来たっていっても、別に体が急に楽になるわけじゃないんですけど(涙)、

人間朝日が昇ると、なんとなく気が楽になるっていうのか、なんていうのか・・・

一晩越えたぞ!って思うだけで、ちょっと元気になれるっていうのかな。。。

少しほっとするんだよね。

だってこれ以上のしんどい夜はもうしばらくないわけでしょう?

そう思えるだけでもねぇ、すいぶんと心が楽になるんです。




朝が来たら、もう指示通りに動いていくしか乗り切る方法はないので、

あとはいかに腹をくくるか

ここにかかっていきますw




朝もようやくあけたので、今日はここまでにします(^-^)

この続きは、また時間がある時に書きますね~。

手術、術後と全然写真がなくてごめんなさいw

撮ってる余裕、全然なかったので(笑)



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☆今日のおべんと☆


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退院して2週間目の今日、久々に一眼レフ持ちました!!!

おっもいなww

お弁当は先週くらいから時々娘のだけ作りはじめてはいたんだけど、

写真は撮っていなかったのね(;´∀`)

今日が生まれ変わってからはじめてのデジイチ(笑)

にしても、そんな時に限って、

まぁ色味のない、黒い物体がいっぱいの弁当だことww


・ゆでささみの梅和え大葉のせ
・しいたけのしょう油&黒コショウソテー
・なすソテー
・プチトマト


娘はしばらくお弁当のない生活が続いたからか、

あるならなんでもいいといってくれる幸せよw

JUNA夫さんのは9月入ってから復活かな~~

家族のお弁当が作れるってのはありがたいもんです(*´▽`*)




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