まず大前提として以下に大事なことを記しておきます。



**************



・子宮内膜症は原因不明の疾患です。

いろいろな医学的「説」はありますが、確定しているものはありません。
ネットの情報などには、安易なもの、不要に傷つくと思われるものを多々見かけます。
多くの患者のみなさまが、どうかそういった情報に惑わされることなく、
ご自分を責めたり誰かに責められることなく、
治療に専念できる環境を整えられることを心から願います。

・私が記事にする子宮内膜症の症状、治療などは、
あくまで一例です。


私は46才での疾患発覚です。婦人科へ通っていたものの
長年発見できなかったため、重度の子宮内膜症の例になります。
年齢、進行具合によって症状、治療は様々選択がありますので、
必ず医療機関の指示に従ってくださいませ。



**************


さて、ようやく自分が患っている疾患が子宮内膜症とわかった私。

本当に長い道のりでした。

※子宮内膜症のこれまでの記事↓

人生に2度目の手術をすることになりました

子宮内膜症とわかるまでの道のり



とはいうものの、

どう治療するかを決める前に、婦人科の先生の指示で、

まず、かかりつけ医めぐりからはじめねばなりませんでした。

治療は私の場合

「手術」

はマストだったので(方法はさておき)、

それを前提としたお伺いを立てねばならなかったのです。

一番重要だったのは

脊椎の手術をした主治医との相談でした。

まず、私の脊椎は、

脊椎上部から腰椎にかけて1本の太い金具、及び複数のねじが入っている



肋骨数か所にもワイヤーが入っているため、

術前検査のMRIが可能かどうか、

ここから問題になってきます。

チタンだったら問題なかったのですが、

私の場合は強固なステンレスを使用。

これも含めて主治医に相談しましたが、ギリギリ骨盤内だったら大丈夫じゃないかとこと。

ひとまずほっとしました。

子宮内膜症の進行状況や病巣の詳細を知るために、

MRIはとても大切な検査だからです。



また、術式も私の背骨次第でした。

子宮内膜症の手術負担が少ない術式として腹腔鏡での手術がありますが、

もしそれが可能な場合(私の場合は開腹の可能性も大いにあり)

内診台に座位、バルーンを使用してお腹を膨らめる必要が出てくるため、

背骨に負担がかかるのではないか、という心配があったためです。

ただ、こちらも、脊椎の主治医がすんなりOKをくれました。

脊椎の手術がもう15年も前のため、術体位は大きな問題にはならないだろうと。



麻酔の問題もありました。

手術するにあたっては全身麻酔をしますが、

硬膜外麻酔だと脊椎にしなくてはなりません。

それが私の脊椎で可能なのかどうかという点。

結果としては、

金具が入っている箇所にそれを行うと感染症のリスクがあがってしまうため、

そこをはずしてほしいとのこと。

それでも「できない」と言われなくてよかったとほっとしました。

結果として、脊椎のかなり下部に麻酔することになりそうですが。



というわけで、脊椎のほうは無事クリア。



次に問題だったのが

「偏頭痛」

です。

私の場合、月に多いと4~5度。少なくても2~3度は起きます。
(しかもけっこうひどいタイプ)

偏頭痛にロキソニンなどの鎮痛剤はほぼ効かないので、

それに特化した専用薬が必要なため、私は脳神経外科に通っています。

偏頭痛が起きるその原因は人によって様々ですが(天候、疲れ、季節などなど)、

私の場合は恐らく生理との関係が濃厚。

つまりホルモンが私の頭痛には大きく関係しているのです。

となると・・・。

子宮内膜症では投薬によるホルモン治療を合わせて行うことが多いのですが、

それについて相談せねばならなかったのです。

脳神経外科の先生いわく、

私の頭痛はやはり生理に大きく左右されているため、

積極的なホルモン治療は難しいことがあるとのこと。
(んん、やっぱり・・・)

仮にホルモン治療をするとなると、

今の偏頭痛がもっと大変になる可能性があるらしい・・・。

今は頭痛予防薬というものもあるので、

そうなるとそういった薬も併用しなくちゃならないかも、とのことでした。

偏頭痛がこれ以上頻繁になるのは私としてはちょっと厳しい( ;∀;)

とはいえ、最善の方法を見つけるよ!と言ってくれたので、少しほっとしました。



他、私の日常の体をすべてケアしてくれている内科の先生、

アレルギー関係を見てくれている耳鼻科の先生のところにも行って、

手術をすることになるだろうという報告にも行きました。


そして、こういったかかりつけ医の元にある情報を全部文書にしてもらって、

私は合間に血液検査やMRIもすませ、
(MRIは脊椎のほうのOKが出るのを前提に産婦人科の先生が仮おさえしてくれてあった)

治療法を決める産婦人科医の診察に、いざ出かけていったのです。



まずMRIの結果。

右卵巣嚢腫はやはり血液性のチョコレート嚢胞ということが確定。
(MRIだと卵巣内の内容物によって写り方が違い、容易に血液だと判明する)

大きさ8cm弱。

そして問題の左卵巣。

こちらは多房性卵巣嚢腫であることが判明。

要は、ぶどうの房のようにいくつもの袋に分かれて嚢腫状態になっていたのです。

このタイプの卵巣嚢腫は、

ネバネバとした粘液が各袋に入っていることが多いらしいのですが、

私はそこにもチョコレート嚢胞が混在。めんどくさいタイプの卵巣嚢腫でした。

いずれにしてもチョコレート嚢胞がある以上は、放っておいてはダメなタイプです。

大きさもやはりそこそこあるので。

映像の限りでは、悪いものではたぶんないだろうとのこと。

でも実際見てみないことにはわかならいとも言われました。



血液検査の結果は、

やはり貧血あり。

子宮内膜症を患っている多くの人が、

子宮以外での体内出血を毎月繰り返しているので貧血に陥ります。

そして卵巣がんの腫瘍マーカーが「H(ハイ)」と出ました。

ハイだからといって卵巣がんかというと、そういうわけではなく、

子宮内膜症を患っているとこの値が高い確率で高値になるそう。

つまり、子宮内膜症と診断できる一つの要素になるみたいなのです。



と、がんについて少し触れましたが、

チョコレート嚢胞は実はがんに関係がある疾患でもあります。

私の年齢でこのままの状態でおいておくことは、

「かん化」のリスクが上がることにもなるそうなのです。

なので、年齢が上がれば上がるほど、摘出を勧められるという仕組みです。



他、腎臓機能、肝臓機能、血糖などなど検査しましたがそちらは全部異常なし。



さて。

こういったいろんな材料がそろったところで

私が婦人科の先生に言われた治療選択は以下の二つ。



***********

<手術法1>

・卵巣両方全摘出。一部癒着部剥離。

卵巣を無くしてしまうことで生理をもうおこらなくして、
子宮内膜症の根源を取りのぞいてしまう方法。
生理がなくなることで内膜症の進行がストップするため、
癒着部をはがすのは最少にし、あとは自然に衰退する方向にする。
これだとお腹に数か所穴をあけるだけの腹腔鏡手術で行える。

ちなみに、子宮は小さい筋腫(3cm)があるが全体的にきれいな状態なので残す。

※子宮はだたの筋肉の塊だが、これを取るとなると骨盤からはがしたり、
体の一部を切り取りとったりという形になるので、多少のリスクや負担を伴うため。
(卵巣は極論、ぶらさがっているものを取るだけなので子宮を取るよりも体に負担は少ないそう)


ただし、卵巣をどちらもとると女性ホルモンが一切分泌されなくなるので、

急激な更年期障害に陥るリスクあり。

この急激な更年期障害を避けるため、通常なら卵巣摘出後にホルモン治療を行うが、
私の場合、偏頭痛持ちのため、積極的なホルモン治療はすすめない。
更年期障害のさまざまな症状が出たその時、どうするのか相談しながら決めていく。

つまり、更年期障害を受けてたつ、という選択。



<手術法2>
・右側卵巣全摘出。左卵巣一部摘出。

右側はすべて取るが、
左側はチョコレート嚢胞部分、他内容物を抽出し、卵巣そのものは温存。
ホルモンは自然に訪れる閉経まで分泌するようにする。
そのため、平均的な更年期の時期に更年期を迎えられる。
ただし、残した左側卵巣はチョコ嚢胞再発率がかなり高く、そうなると再手術。

生理は今までと同じように起きるので、子宮内膜症の進行をできるだけ遅くするため、
ホルモン剤による治療が先10年ほど必要。その間偏頭痛のリスクはハイになる。

また、私の今の子宮内膜症の進行具合を考えると、
癒着など来るところまで来てしまっていて、膀胱、肛門が先何年もたないため、
同時に

人工肛門、人口膀胱にする手術を行う!!!

そうなると開腹手術の可能性もあり。


**********



とまぁ、

ヘビーな2択です。

「経過観察」という治療方法は私の年齢、進行具合では一切なし。

可能な限り早い段階で手術というのが絶対的でした。


とはいえ、

私は即決で卵巣両方全摘出を選択。

その場ですぐです。

(JUNA夫さんも一緒にその場にいたけど、同じ選択)


人口肛門、人口膀胱のダブルはやっぱりかなりきつい・・・・・・

その上、今となってはわずらわしい生理も続いて、ホルモン治療も長い間必須で、

偏頭痛はきつくなって??もしかしたら再手術??

やっとこさ生理が自然に終わったとしてもそこから今度は更年期。。。

どんだけ長い間つらいんだ、という印象です。

その選択をする勇気、逆に全然持てない( ;∀;)



一方の両卵巣を摘出する方法は、

更年期症状が出てホルモン治療がしにくいのはつらいかもけど、

もしかしたら起きないかもしれないじゃん????

ここ、無駄に恐れる必要なくない??

っていうか、

女性ならだれしも通る道!!!!

もしかしたら私だって来年閉経する可能性だって年齢的にはあるわけだし、

とにかく絶対に必ず通る道なのだよ。


人工肛門と人口膀胱はだれしもは通らない。。。



そんなわけで、

私はいさぎよく卵巣全摘出の道を進むことにしたわけなのです。


不幸中の幸いといってらいいのか、年齢的に決めやすかったのもあると思います。



でも、切ると決めるにあたって、

もう40代だし子どもも産んでるし・・・とか、言われることも正直あるんだけど、

やっぱり体の一部を取るっていうのは、そういう問題ではないんだと、

私は声を大にしていいたいです。

そりゃ、即決はしたけどもさ、

やっぱり「迷い」がまったくなかったかというと、そんなことあるわけないし、

なんか女性として役目をぶつっと切るように突然終えてしまうのかな・・・

なんていうちょっと私らしくないナーバスな気持ちにもなったり。。。

女性ホルモンっていうのは体にとってもやっぱり大事なものだしねぇ・・・、
(肌や髪のつやはもちろん、骨量やコレステロールなどのコントロールもしてくれている)

そうすると私急に年とちゃうのかなとか、

変に心配しちゃったりして。葛藤もあったりして。


でもまぁ、どのみち今の状態で生きていくわけにはいかないので、

たとえ人より少し早く老いがきても

うまくつきあっていこうじゃないかと、

そう思ったのです。いや、そう思うしかもう道がない。

だってまだまだJUNAとして仕事もしたいし、

お母さん業も妻業もがんばりたいし!!






そんな手術は6月下旬。

ちょっと緊張。でも待ち遠しくもあり。



どのみち、

まな板の鯉(いや、まぐろだよw)となってがんばるどーー!!



そう思っている5月下旬の私でした。



次の記事はこちら
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【今日のお弁当】ロールサンド弁当 / 本日は術前検査&インフォームドコンセント

子宮内膜症全体カテゴリーはこちら
http://juna.officialblog.jp/archives/cat_497900.html





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先日、私の「激痛期」について質問してくださった方。
私の激痛期は、主には生理期から排卵期に伴って起きる痛みのことです。
(その他の時期もいろいろありますが・・・)

娘さんの状況は、年齢も環境もまったく違うのでなんともお答えしづらいのですが、
ともかく診断がはっきりつくよう祈っております!!!
(ピルを処方されていたということは婦人科にはすでに通われていて、
何かしら原因があってのことだと思いますので、
引き続き定期的な診察は続けていったほうがいいのかなと思います)






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手術して3年近く経ちますが、こんな感じで元気ですー(*´∀`*)




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