我が家には年に一度
ぬか床がやってくる。
これ↓
私の母がこの時期毎年長旅に出るため
大切にしているぬか床を私に押し付けるのだ。
ペットを残してなかなか旅行に行けないとはよく言うが、
うちの母の場合は
ペットではなく、この「ぬか床」である。
これは祖母から引き継いだぬか床。
祖母が数年前に亡くなった時、母がひきとったのだ。
だから母にとっては唯一残っている
「おふくろの味」なのである。
いくつになっても「母」を失うということは
娘にとっては一大事。
私の母は、すごく明るくて、すごくお笑いで、悩みもなさそうだと言われることが多いし
祖母が亡くなった時も気丈にしていたが、
人知れず涙したことを私は知っている。
母を失うということは、その先の長い人生の一番の相談相手をなくすということ。
60前(当時)の女にとっても、それは相当な試練だったことに違いない。
私にもいつか母と別れるときが来るだろう。
・・・・・
今のところ、気丈にいられる自信は全くないが。
ともかくこのぬか床は、母と祖母をしっかりと結んでいる絆のあかし。
私は母がいない間、
ともかくこのぬか床を守るのみ。
祖母のぬくもり、母の涙、
全部が入っているこのぬか床を。
毎日こんなふうにこねるよ^^
1 まずは塩を適量まいて
2 底のほうからぬかを持ち上げとにかくまぜる。
3 野菜を準備し(ナスは半分にカットしてあるよ。)
4 ぬか床に押し込む。
で、こんな風に平らにならして・・・
一日漬けるの。浅漬けなら半日でも^^
毎日少しでもいいから野菜を入れるのよ。そうするとぬかのおいしさが保てるの。
塩は野菜を漬けるたび入れるんだけど、
不思議なもんでしょっぱくならないのよね。
ほんとおいしいのよ~。
まさしく祖母の味^^
(私も小さいころから祖母のお漬物をちょこちょこ食べてるからわかるのよ。)
ちゃぁんと母は守り続けてるのよね。
これには炊きたてのご飯があればなにもいらないのよ^^
それだけで幸せ。。。
でも、
ぬかをこねると
手が超ーーーーーーーーーーかゆいんですけどっっっっ
私がぬか漬けをやらない理由はこれ(笑)
皮膚が非常に弱いので、塩分に耐えられないのよ^^;
毎日ヒーヒーいいながら、ぬかをこねくりまわしてます(笑)
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