この間、むすめの1/2成人式という学校の催しものに行ってきたわ。
私達が子供の頃はなかったと思うんだけど、
この頃はたいていの小学校で行っている行事みたいね~。
私が10歳の頃は、実を言うとあまりよい思い出というものがほとんどなく、
思い返しても暗い気分にしかならないのよ^^;
家の中もなんだかいろいろあってごたごたしていたし、
なんていうんでしょうねぇ、子供なりに、
なにか暗いどつぼにはまっていた状態だったというのか、なんというのか・・・。
当時は、食が細く、食べ物にはほぼ興味のない、というか、
食べるのが苦痛だった子供。
毎回食事の時間が来るのがほんとうに嫌だったわ。
特に学校の給食のことを考えただけで、前の晩眠れないのよ。
吐き気さえおきるほど。
母親はこんな私にものを食べさせるのには、さぞ苦労したことだと思うわ。
朝食は、ほおっておいたら全く口にしないので、
小さな四角に切った海苔にごはんをほんの少々のせて、母が私の口まで運ぶのよ。
母が口まで運ばなければ、もう食べない。
だから忙しい朝なのに、母がつきっきりで私の口に何度も何度もごはんを運んでたわ。
料理には興味があったくせに、なんなんでしょうねぇ?
当時はまだ、本当の料理の意味なんて、たぶんわかってなかったんでしょうね・・・。
でも母は、こんな私を叱ることはなく、責めることもなく、
とにかく手をかえ、品をかえ、
一生懸命手作りのものを私の目の前に出し続けたのよ。
晩ご飯はもちろんなんだけど、
学校から帰ってくると、
私がそれでもまだ口にしようとした、とうもろこしのゆでたものを用意してくれてあったり、
少しでも力がでるようにと、さつまいもをふかしたものを用意してくれてあったり、
のどごしがよいゼリーを作っておいてくれたり。
ときにはこれでもかってくらいでっかいケーキを作ってくれてあったりね。
この人、オーブンの天板ごと、しかもそれを2枚使ってスポンジを焼くから、
そりゃぁでっかいケーキを作るわけ(笑)
子供なりにテンションあがって、「食べてみたい」って思ったことを覚えてるわ。
当時の私が「食べてみたい」と思うのは相当なことなのよ。
ある日、学校から家にかえると、
とてつもないいいにおいがしたことがあったのよ。
それは
パンの香り!!
当時、まだ家でパンを焼くなんて家庭なんてほとんどなかったんだけども、
母は私がパンだったら食べるかもしれないと思い、
不慣れながらも、あれこれ本を見ながら、お風呂場でパンを発酵させながら(笑)
不格好なロールパンを作ってくれてあったのよ。
そのパンの味。
今でも私の脳裏に焼き付いてるの。
あんなにおいしいもの食べたことなかった・・・。
私が10歳にして、はじめて、
ああああ、食べ物ってこんなにおいしいんだ・・・。
って思った瞬間よ^^
今は私もパンを作るから、
その時母が作ったパンがどの程度だったかよくわかるわ。
決してすばらしいパンじゃないことは確か(笑)。
でも私にとって、その時口にしたパンは間違いなく「世界一」だったのよ。
はじめて食べ物をおいしいと感じた私は、
少しずつその後かわっていったわ。
母が焼いてくれる不格好なロールパンが大好物に!
それが食べられると、じゃあ牛乳も一緒に飲んでみようとか、
じゃぁ、母が作ってくれたスープも飲んでみようとか・・・。
つまり、母の作った不格好なロールパンが
私の食人生をかえるきっかけになったってことなのよ。
その後、私の食の幅は少しずつ広がって行き、時間はかかったんだけども、
中学生の後半になって、やっとお弁当が一人前食べれるようになったの。
部活動の時だったわ。
たまたま部活の遠征で母も一緒に来ていたんだけど、
あんまりに嬉しすぎて、
自分が中学校で多感な時だっていうのも忘れ(笑)
母のところまで走り寄って行って、空っぽになったお弁当箱を見せて、
「お母さん、お弁当全部食べられたよ!!!!やったぁ~~~!!」
って、飛び上がって報告したのよ。
まわりからみたら、なんで弁当一つでそんなに盛りあがってるんだ?って話なんだけど、
私と母にとっては、それはそれは大きな出来事だったのよね。
長い、長い、道のりだったのよ。ほんとうに。
その少し後、ラーメンが一人前食べれるようになった時も、
母と二人で手をとりあって喜んだっけ(笑)
それからは、何かふっきれたように、
母の作ってくれる手作りのごはんを、
毎日おいしく食べられるようになったわ。
特にハンバーグが最高♪
どうして今までこんなおいしいもの、全部食べなかったんだろうって後悔したほどよ(笑)
母は本当にこりずに、私に愛のこもった料理を出し続けてくれました。
どんなに手をつけなくても、私の好きなものをテーブルいっぱいに並べ続けてくれたのよ。
母もいつか必ず、私がその愛に気が付いてくれると信じて待っていてくれたんだと思うわ。
そして私がとうとうお嫁に行くという時、母は私にこういったのよ。
「おいしい料理をつくってさえいたら、間違いないよ。
どんなことがあっても、あんたにできることはおいしいごはんを笑顔で出し続けること。
それには努力がいるけれど、それを根気よく続けたら、家族は絶対幸せになれるんだよ。」
って。
その言葉は、本当にずっしりと私の心に響いたわ。
私は身を持ってそれをわかっていたから・・・。
むすめが10歳になるまで、私はそれを忠実に守ってきました。
母が、私に料理という愛情を注いでくれたように、
私もむすめに、料理で表現できる母としての愛を、日々溢れんばかりに注ごうと一生懸命。
むすめは幸い、私にみたいなことには全くならず、
むしろ食いしん坊(笑)
私よりも食事量が今では多いし、どれも本当に幸せそうに食べてくれるのよ^^
おかげで背もぐんぐん伸び、見た目はいっちょまえ(笑)
喘息や偏頭痛、花粉症はあるけれど、
大なり小なり、みんなも何か抱えていることでしょう。
それでも、心も体も元気ですくすく育っていることに感謝です。
むすめが見せてくれる笑顔は、やっぱり私の命の源。
1/2成人式では他のお母さん方は号泣でしたが、
母さんは違いました。
母さんは、ただただ、嬉しかった^^
むしろ笑顔で一杯だったわ。
むすめが帰って来てから
「なんで、ママだけ笑ってるのよっっ。」
って言われたんだけど、
「どうして、そんなめでたい時に泣くのよっっ。
母さんは今のあなたの立派な姿を見てたら、ワクワクしてたまらなかったんだから。」
って言ってやったわ(笑)
むすめは、ふーーーん、とニヤニヤ(笑)
母さんは過去を振り返って涙するのはあまり好きじゃありません。
それが良いことであれ、悪いことであれ。
今幸せならそれでよいと思って生きてるからです。
今、目の前にいる10歳のむすめが幸せならそれでよし!!
ともかく、あと10年でむすめは二十歳。
折り返し地点ね~。
母さんは、これからも変わらず、
むすめにおいしいごはんを作り続けたいと思っています。
手料理は絶対に家族のきずなを強くする
と
本気で信じているからです。
はい、ではお料理です♪
「ガーリックささみとお野菜の炒め物」
我が家でも人気メニューのこれ。
「笑顔ごはん本」P28-29のささみ特集に載ってるよ~~。
本では小さい写真で地味目な登場だけども、
これ、とってもうまいしおかずになるお勧めの一品!
パプリカが苦手なら、しめじにしたり、たけのこにしたりしてもおいしいよ^^
んでもって、インゲンが少ない時の裏ワザ(笑)
インゲンをぶつぎりにせずに、斜め切りにして数をかせぐっっ。
今回はこの方法でいってます。
この場合、インゲンのレンジ加熱は1分ほどでOK。
今お野菜、けっこう高いしね、これで乗り切れると思うわ~。
まだ試したことがない人はぜひっ♡
「五目炊き込みごはん」
今回の具は、しいたけ、しめじ、にんじん、鶏肉、絹さやの5種。
【作り方】
①しいたけ(2枚)、にんじん(1/3本)は千切りに、
しめじ(1/3株)は手でほぐし、大きいものは包丁で縦2分割。
②鶏肉はこま切れ肉(150g)を使用し、さらに包丁で細かめに切ってボールに入れ、
しょう油・酒(各小さじ1)を加え手でもみもみ和えておく。
③洗った米(2合)を炊飯釜に入れ、
水+しょう油(大さじ2)+酒(大さじ2)+みりん(大さじ1と1/2)=2合ラインに来るように
水分調節して加え、
その上に①、②(水分は入れない)をのせ炊く。
④絹さや(7~8枚)は筋をとり、さっとゆでて冷水にとってから、斜め千切りにする。
⑤炊き上がった③に④を加えて混ぜれば完成。
鶏のコクがとってもまろやかなごはんにしあげてくれます♪
あとはトマトのサラダ。
ごちそうさま~☆
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☆今日のJUNA夫弁当は仕事の都合上ないんだけど、今朝のJUNA夫の一曲☆
グレイの
「たえ~~ま~なく、そそぐ、あ~いのなを~~えいえ~んと、よぶこ~とが、で~き~たならぁ~~。」
・・・・・
私は題名がずっと思い出せず気持ち悪い(笑)
うちのリビングの時計、朝7時ジャストにこの歌が流れるのよ(笑)
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