☆静岡のみなさまにお知らせ☆

本日12月7日、静岡朝日テレビの「とびっきり!しずおか」(夕方4:45~)に出演いたします。
生放送で、「お手軽アイデアクッキング」のコーナーを担当させていただく予定です(^-^)
お時間ありましたら、ご覧いただけますとうれしいです。
(放送の内容は予告なしに変更する場合がありますことをご了承ください)




***************


okashi-hyoushi

さて、本日いよいよ

『JUNAさんの特別な日のお菓子』が発売になります(^-^)



みなさんによろこんでいただけるのか、ご期待に沿えるのかどうか、

とってもドキドキしますが、

今日は、この本がどんなふうにできあがったのか、

おおまかな流れをともかくご紹介したいなぁ~と思っています。

※私の本作りは相変わらずちょっと個性的・・・というかマニアックなのをご承知ください(^_^;)



okashi1

今回は「お菓子の本」ということで、テーマがとにかく広い・・・と思ったので、

ひたすら付箋貼りから開始。

本にのっけるとかのっけないとかではなく、

「お菓子」といえば?

という感じで、思いついたら思いついたことを

あてもなくノートにはっていくっていう作業です。

しばらくの間、付箋&ノートといつも一緒。親友なみ(笑)



okashi2

で、もう付箋も出きったかな~~と思ったら、

またもや本にのっけるかのっけないかはともかく、

なんとな~くグループ分け。

これはこっち、あれはあっち、君はそっち、ユーはどっち?

みたいなw

で、何日もこのグループ分けした紙とにらめっこしながら、

今度はいらない付箋をどんどん削っていきます。


「いらない」を何で判断するのかというと、

自分がいるいらないではなく、

読んでくれる方にとって「いる」か「いらない」か。

ここがいちばん判断を間違ってはいけないところ。。。

自分でこれいいかも!というお菓子や情報があっても、

自分だけの満足で終わってしまうものを選択した時点で、

この本はダメな本になってしまうのです。



慎重に、「いる」「いらない」の選別を繰り返し、

それでも入れられる情報量には限りがあるので、

最終的にはこれぐらいなら本に恐らく入るだろうという情報を厳選して決め、

次はそこから本の骨組みを作っていきます。

okashi3

これがその骨組み。「台割」と言われるものです。

簡単にいうと、何ページに何をおくか、何と何を章としてまとめるか、

章の順番はどうするのか、という組み立てです。

もちろん一度で決まることはなく、何度も何度も変更。


okashi5

骨組みがなんとなく見えてきたら、

今度はそれぞれのページの設計図みたいなものを殴り書き。

その骨組みでページ当てが本当にあってるのかどうか、

情報がその割りあてたページ量に本当に入りきるのかどうか、

コツコツ確認する作業です。

「確認」が一番の目的なので、あくまでとりあえずな感じで。

けっこうな粗削り設計図です。


そういう作業をしている間に、掲載するレシピもなんとなく決まってくるので

試作を合間に挟んでいきます。

もともとあるレシピ確認の試作、新作レシピの試作、両方ですね~。

ひたすらコツコツです。

okashi4

基本、私はレシピはこんなふうにメモに殴り書きww

おかず系は1度で決まることもけっこうあるんだけど、

お菓子はそうはいかぬっ。

中には10回以上作ったものもあります。

(我が家では「蒸しパン」地獄と言われているwww)


で、だいたいレシピも固まってきなぁ~ということろで

ぐちゃぐちゃメモをちゃんとしたレシピ原稿にしていきます。

okashi7


1度全部書いて見直して、もう一度書いて見直して、

気になるものはもいっかい作りなおして見直して、

で、プリントアウトしてまた見直して、また気になったら作りなおして・・・

といった感じで一人校正&調理をひたすらくり返し。

紙に落としてから4~5回でだいたい落ち着いてくるかなぁ~と。


okashi6

だいたいのレシピがはっきりしてきたところで、

今度は正式な設計図作り(ラフと言います)をします。

ページのどこに写真を配置し、どこにレシピをおき・・・

ということなどを、ページことひたすらに決めていきます。

で、これを元に、

デザイナーさんと編集さんが、

本のフォーマットを決めたり、よりよいページを作るためにはどうするか

ということをプロの視点で本気で考え、ここから議論しまくりっ

という流れです。


私は合間合間を見つけてお菓子の撮影もどんどんします。

ラフが決まる前に撮影するものもけっこうあるので、

どんなページになっても対応できるよう、複数のカットを撮ります。

引きだったり、寄りだったり、真俯瞰だったり斜俯瞰だったり、

縦構図だったり横構図だったりとにかくいろいろ。

okashi13

ちなみに、
今回もお菓子の写真はすべて自分で撮っています!!

(ブログからの転用もいくつかあります)

お菓子は、スタイリングの仕方がおかずとちょいっと違うので、けっこう撮影も難しい・・・。

また、お菓子そのものが華やかな色合いが多いので、撮影の仕方もおかずとは全然違ってきます。

スタイリング方法や写真の見せ方にも「流行り」というのがあるし。。。

でも私は、20年経っても読める本にいつもしたいと思っているので、

流行にはとらわれすぎず、でもちょっと今っぽさも取り入れつつ、

というちょうど中間な設定で、写真を撮ってみました。


あと、どうしても自分で撮れない過程写真などの部分は

みんなで我が家に集まって撮影を!

okashi17

撮影用に作ったラフを元に、ひらすら淡々と撮影していきます。

とにかく時間とのたたかい。時間が限られているので。



okashi15

特に大事なスポンジケーキの過程は念入りに♪


・・・

にしても、あたち、襟はだけすぎじゃねwww


完成写真は撮らないので(すでに自分で撮影済みのため)、

この完成シーンはただただみんなじっと見守っているっていうね(笑)

だってあとでみんなで食べるからww

食べるのも仕事なのだ。

※ちなみにこの写真を撮ったのはJUNA夫さんです。





さぁ、レシピ、写真がすべてそろえば、

それをどんどんフォーマットにあてこんでいきます。


okashi8

で、ゲラとなってこうやって原稿があがってくるので、

赤字を入れては戻し、またあがってきては赤字を入れ、また戻し、

って感じでひたすら原稿チェックを繰り返します。

疲れ目の目薬、1本使いきる勢いだわよw



今話題の、校閲さんの赤字も2度上がってきます。

okashi9

初校と再校の2度。

今回はわりとさらっとした校閲さんだったわ。

でも、そんなとこよく気づくよね??っていうところついてくるのよ~。

私は言ってみれば自分で自分のあげ足をひたすらとるわけでしょう?

やっぱりそこには限界があるわけで・・・。

そういう意味では第3者の校閲さんの目はとってもとっても大事なのです。


okashi10

そうこうしているうちに、

表紙のデザインのいろんなパターンがあがってくる。。。

そしてまたみんなで議論。

どれがいいとかあれがだめだとか、こっちはどうだとか、ここはないねとか。


okashi12

で、最後2パターンが残り、このロールケーキが生き残るっ♡

私はロールケーキ押しだった( ̄▽ ̄)

っていうか、みんなロールケーキ押しだった(笑)


okashi14

で、私はレシピ以外の部分もたくさん書かなくてはならないので、

合間にコツコツ書いていくんですが、

今回は「はじめに」と「おわりに」を何度書きかえたかわからんっっ。

もうねぇ、編集さんとバトルなのよww

書いても書いてもボツくらうのね。

でも、その編集さんは私の最初の本

「JUNAさんの家族を幸せにする毎日のごはん」

からのお付き合いなので、

私以上に私のことわかってるのよ。

っていうか私も絶対的な信頼をおいている編集さん。

だから

「JUNAさんの言いたいことって本当にそれでいいの?」

って感じでかまかけられると、

んーーーーーーーーーー

ってなって、またいじで書き換えるっww

でもこの「しごき」が、よりよいものを生み出すぞという原動力になるわけで、

とてもとても大事な編集さんとのコミュニケーションなのです。

そして、このコミュニケーションの積み重ねが、また次へとつながっていくわけで・・・。

okashi11

本作りも最後のほうになってくると色校があがってきます。

文字じゃなくって、全体の色合いを確認する原稿のことです。

私は自分で写真を撮ってるので、いつも色校チェックもするわけなのです。

で、このあとまた、文字原稿のチェックも並行してみんなでくり返しながら、

血眼で誤字を探しながら・・・・




一度ねぇ、何をどうしたらそうなるのか

「数秒」

ってのが

「数尿」

ってなってて吹いたわw



みんながそれぞれいろんなところでテンパっている証(笑)



というわけでなんとかかんとか「校了」(印刷してもOKな状態)までたどりつき、

okashi-hyoushi

こうやって本になるというわけなのです。

すんごーーーーーーーーーーくさらっと書いたけど、

実際はいろんな意味でドロドロw


お菓子のレシピってのは、本当に難しいと痛感しています。

いかに読んでいただく方にすっと落ちるような文章にするか、組み立てにするか・・・

こんなにレシピ書きに苦戦したのは、本作りでははじめてではなかろうか。

でもその分、みなさんわかりやすいレシピをおこせたと思います(^-^)



相変わらず生み出すのはすごく苦しいですが、

その向こうにたくさんの笑顔があることを信じ、

みんなでつっぱしってきた感じです。



1人でも多くの方に、

「お菓子作るのっておもしろい」とか、「お菓子作りって楽しい」

って思ってもらえたらうれしいです。



どうぞ、こんな本ですが、
かわいがってやってくださいませ(*''▽'')





JUNA_okashi_H1_saisyua

「JUNAさんの特別な日のお菓子」(宝島社)12月7日発売
どうぞよろしくお願いいたします。

ご予約も承っております → Amazon TSUTAYA 楽天

本についてのお話はこちら  本の内容の詳細はこちら 


**********





インスタでも写真をアップしています♪

Instagram

ハッシュタグでブツブツつぶやくのにはまっています。
#junarecipes #junabento #junasweets でカテ分けもしています。



***************


okashi16

ちなみにみんなで撮影の時、まったくいちごのシーズンではなかったので、

静岡のJAさんにかけあい、

なんとかかんとか「夏いちご」を生産している農家さんを紹介してもらい、

やっとの思いでいちごをゲットしたのでした。




PSX_20161001_200354

そして撮影当日のまかないは、人生初のケータリングをお願いしたわ。

事前準備で全然まかないまで手がまわらなかったのね(^_^;)

撮影の合間のごはんは、本当に大事なのです。。。





本日はコメント欄をあけさせていただきますので、

感想など聞かせていただけますと幸いです。







こちらもそろそろ季節です♪ 
お菓子本と合わせてよろしくお願いいたします。

Osechi_JUNAw_edited-1a

ほめられおせち [ Juna ] (ジュンク堂)

ほめられおせち [ Juna ] (楽天)


~最新のコッタさんの連載はこちら~




ポチッと応援よろしくお願いいたします♪
  人気ブログランキング  
 
レシピブログ  


製菓製パン、お弁当小物はこちらから




******************